犬の病気予防

愛犬の健康を維持するためには、
病気にならないための予防が重要です。

法律でも義務化されている狂犬病予防ワクチンの他、その病気にかかると重症化したり、死亡することもある感染症予防のための混合ワクチン接種、そして定期的な犬フィラリア症予防やノミ予防・マダニ対策があります。予防できる病気はすべて予防してあげましょう。

感染症のワクチン(毎年1回の注射で予防)

ワンちゃんの間で広がってしまうおそろしい
伝染病があります。

ワクチン(予防接種)で伝染病に対する抵抗力をつけることができます。
伝染病からワンちゃんを守ってあげましょう。

ワクチンを打つタイミング
1回目 2回目 3回目
子犬 生後1.5ヶ月 1回目のワクチンから
3週間後
2回目のワクチンから
3週間後
成犬 1年に1回接種

子犬の時に感染しやすい病気(ジステンパー、パルボ)に対してしっかり抵抗力をつけてあげます。3回目を接種して1ヶ月経過するまでは、抵抗力はしっかりついていません。外での散歩、他のワンちゃんとの接触は控えてあげましょう。以降、1年に1回11種ワクチンを接種してあげます。人間にも感染する感染病(レプトスピラ)を予防するためには、毎年1回のワクチン接種が必要です。

フィラリアの予防(毎月1回のお薬で予防)

フィラリアは、ワンちゃんの心臓に住みつく
寄生虫です。

蚊に刺されることで感染します。
フィラリア症は、心臓や肺が侵され死亡するとてもおそろしい病気です。

フィラリア予防について
予防時期 4月又は5月〜12月までの8〜9ヶ月間(※当院エリアの場合)毎月1回
お薬の種類 飲み薬(ジャーキー・錠剤)、スポット製剤(背中に滴下)。

ワンちゃんも人と同じ様に蚊取り線香などを焚いても蚊に刺されるため、予防薬(小虫の駆虫薬)を月に1回投与する方法での予防が確実です。予防期間は、蚊が発生して1ヶ月後〜蚊がいなくなって1ヶ月後までです。どうして蚊がいない時期にも必要なのか?この予防薬は、蚊に刺されて1ヶ月経過した幼虫を駆除するお薬です。そのため、蚊がいなくなって1ヶ月後の投与が重要です。もし、フィラリアにかかった状態で予防のお薬を飲むと、ショック死してしまうことがあります。そのため、毎年予防薬投与前に予防がしっかりできているかどうかを血液検査でチェックします。

ノミ・ダニの予防(毎月1回のお薬で予防)

ノミ・ダニは犬だけでなく人間にも害のある
生き物です。

犬にかゆみや皮膚炎を引き起こすだけでなく、重症化すると死にいたることもあるバベシア症などの原因にもなることからしっかりと予防が必要です。

ノミ・ダニが関係する病気
お薬の種類 スポット製剤(背中につけるタイプ)・チュアブル製剤(おやつタイプ)
ノミが関係する病気 皮膚炎、貧血、瓜実条虫(さなだ虫)
ダニが関係する病気 バベシア症、ライム病、アトピー性皮膚炎など
バベシア症とは?

マダニに吸血されることで感染する恐ろしい風土病です。症状すると発熱や貧血などの症状が出ます。重症化すると亡くなることもあります。注射や抗菌剤等で治療しますが、バベシアを完全に駆除できる治療薬はありません。そのため、回復したように見えても体力や免疫力が低下した際に再発することがあります。また、効果の高い注射薬は副作用も強いため、治療には危険を伴います。マダニ予防をしっかり行う事で、バベシアの感染を予防できます。筑豊はバベシア症の発生地域です。マダニの活動期(春から秋)に定期的に駆除薬を投与し、バベシア症にかからないようにしてあげて下さい。

狂犬病のワクチン(毎年1回の注射で予防)

犬を飼っている全ての飼い主さんの義務です

人間にも感染する大変恐ろしい伝染病です。接種は法律で定められています。
当院でも、集合注射と同料金で接種できます。

ワクチンを打つタイミング
子犬 生後3ヶ月以上
成犬 毎年1回

かやの森動物病院
ワンポイントアドバイス

  • 犬も年に一度の健康検査をおすすめします。

    犬も人間と同じで様々な病気にかかります。年に一度の健康検査を受けることで病気の早期発見が可能になります。特に高齢犬は病気をすることが増えるので、年に2回〜の実施をおすすめします。年に1回フィラリア検査の際は同時にかんたんな健康検査を行っておりますのでご検討ください。

  • 避妊・去勢をご検討ください。

    避妊・去勢手術は望まない妊娠の防止だけでなく、病気の予防や発情によるストレス、問題行動の改善などにも効果が期待できます。愛犬の健康と長生きのために、手術をご検討ください。手術は何歳でもできますが、生後6ヶ月くらいが理想的です。ご希望の方はお気軽にご相談ください。

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